太平洋時間の0時は日本時間の17時の理由について詳しく解説をしていきます。
太平洋時間の0時は日本時間の17時の理由
太平洋時間の0時は日本時間の17時の理由
皆さん、世界各国で使われる時間帯がどのように決まっているか知っていますか?
日本時間は「日本標準時(JST: UTC+9)」を基準としています。
一方、アメリカの西海岸では「太平洋標準時(PST: UTC-8)(以後、太平洋時間といいます)」が使われています。
この2つの時間帯は、17時間の時差があります。
「なぜ太平洋時間の0時が日本時間の17時になるの?」
という疑問を解消するため、今回は時差の仕組みとその背景について詳しく解説します。
日本と太平洋標準時の基本的な時差
まず、日本標準時(JST)と太平洋時間(PST)の関係を見てみましょう。
- 日本時間(JST): 世界協定時(UTC)より9時間進んでいる。
- 太平洋時間(PST): 世界協定時(UTC)より8時間遅れている。
このため、JSTとPSTの時差は17時間です。
例えば、日本時間で0時(深夜)になると、太平洋時間PSTでは前日の午前7時となります。
反対に、太平洋時間の0時が日本時間の17時です。
時差はなぜ生まれるのか?
時差は地球が自転していることから生まれます。
地球は1日24時間で1回転するため、地球上の緯度によって時間が異なります。
- 時間の基準は、経度0度に位置するイギリスのグリニッジを基点とする「協定世界時(UTC)」です。
- 各国の標準時は、地球の経度に基づいてUTCを基準に前後にずらされています。
例えば:
- 日本は経度135度付近に位置するため、UTC+9時間。
- アメリカ西海岸は経度120度付近に位置するため、UTC-8時間。
この地理的な違いが、JSTとPSTの17時間の時差を生むのです。
太平洋標準時と夏時間
さらに注意すべき点として、アメリカでは夏時間(Daylight Saving Time: DST)が採用されています。
この期間中は、PSTではなく「太平洋夏時間(PDT: UTC-7)」が適用されます。
- 夏時間中、日本との時差は17時間ではなく16時間になります。
- 例えば、日本の0時はPDTで前日の午前8時になります。
夏時間は毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで適用されるため、期間に応じて日本との時差が変わることを覚えておきましょう。
メチャクチャ長いんですよサマータイムが。
時差の活用例
国際的なやり取りをする際、この時差を理解しておくと非常に便利です。以下は、日本と太平洋標準時の時差を活用した具体例です。
① ビジネスの連絡
アメリカ西海岸に拠点を持つ企業とやり取りをする場合、時間帯を考慮する必要があります。
日本時間で午前9時に連絡すると、PSTでは午後4時です。これを逆算して予定を立てると、よりスムーズな連絡が可能です。
② グローバルイベントの視聴
たとえば、アメリカ西海岸でのライブイベントがPSTで午後5時に始まる場合、日本では翌日の午前10時です。
時差を事前に計算しておくと、重要なイベントを見逃す心配がなくなります
時差の仕組みを楽しく学ぼう!
時差を理解することで、国際的な視点が広がります。例えば:
- 世界の時間帯を表す「タイムゾーンマップ」を見る。
- スマートフォンやPCでタイムゾーンの変換ツールを活用する。
こうした工夫で、時差の計算がぐっと簡単になります。
動画配信時間について
例えば、Netflixは、アメリカ・カリフォルニア州ロスガトスに本社を置く企業であり、同地域は太平洋時間(PST: UTC-8)を採用しています。
そのため、Netflixのサービス運営や新作コンテンツの配信スケジュールは、主に本社所在地の時間帯である太平洋時間PSTを基準に設定されています。
具体的には、Netflixオリジナルの映画やドラマは一般的に、太平洋時間の午前0時に全世界で配信開始となります。
このため、日本時間では同日の午後5時(サマータイム期間中は午後4時)に新作が視聴可能となります。
このように、Netflixが太平洋標準時を基準とする理由は、本社所在地の時間帯に合わせてサービス運営を行っているためです。
>>Netflixの配信時間について詳しく知りたい人。詳しく解説しています。
太平洋時間の0時は日本の17時の理由まとめ
結論、1月1日の太平洋時間の0時は日本時間の1月1日の17時です。
日本時間と太平洋時間の17時間の時差は、地球が持つ自転の仕組みや各国の経度に基づく標準時によって決まっています。
また、アメリカの夏時間にも注意が必要です。
これを機に、時差の仕組みや活用方法をしっかりと理解して、国際的なコミュニケーションに役立てましょう!